勝手読みには人間の生きるためのヒントが隠されている
こんばんは。ハルサムママです。
皆さんは勝手読みって知っていますか?
勝手読みとは囲碁や将棋で使う言葉です。
意味は対局中、相手が自分の都合の良いように、打ってくると考えることです。
例えば、囲碁で自分が有利になる手を打ったとします。
自分としてはこれで勝ちが確定だと考えます。するとその時の自分では考えつかないような手を相手が打ってきました。たったその1手だけで自分の構想はだめになってしまいました。
でも、終わってよく考えると、もし自分が相手だったら相手が打ってきたところと同じところに打つことに気づきます。つまり自分の打った手に酔って、相手がその手に対して自分の都合のいい手しか打たないと考えてしまうのです。
人間というのはどうしても物事を自分の都合のいいように考えてしまう動物です。
では、自分にとって都合のいいように考えてしまうのを防ぐにはどうすれば良いのでしょう?
それは慎重になることです。つまり自分のことばかりに気をとらわれず、相手の立場からの視点も必要だということです。
独りよがりにならない、それが勝手読みを防ぐために必要なことだと思います。
それは、囲碁や将棋だけでなく様々な場面で必要なことです。
なぜ、今日こんな話を書いたかというと、先日ハルサムが囲碁の先生から言われた言葉があったからです。
勝手読みが多すぎる。
先日先生と対局をした際にハルサムは指摘されていました。その先生はハルサムよりかなり格上の6段あります。
先生はハルサムが対局途中から、自分はもう勝てると思って打っていることに気づいたそうです。しかし、その打ち方には致命的な弱点がありました。
ハルサムがもし、逆の立場であれば、気づくはずの手だったそうです。その手一つで形勢は一気に変わる手です。
それなのにハルサムは一切気にせずうち進めていたようです。
そして、先生がその一手を打った途端、形勢は一気に先生の優勢になりそのまま、ハルサムは投了しました。
対局後、ハルサムはいかに自分に良いように打っていたのか、わかったようです。
相手の立場に立って相手が打つ最善の手を考える。自分の勝負手を打つときは常にそれを忘れず行動することが勝ちへとつながる。
このことを肝に銘じて、今後も強くなるためにがんばってもらいたいです。
ただ、この話は私にも教訓になりました。
勝手読み。
社会は自分一人ではないのだということを改めて教えてもらった気がします。
今度から自分がなにかアクションを起こすときは、勝手読みをしていないか考えて行動するようにしたいなと思いました。