星新一さんは本当にショートショートの神様でした
こんばんは。ハルサムママです。
今息子のハルサムはハマっている本があります。それはショートショートの神様、星新一さんの本です。
先月図書館で星新一さんの『きまぐれロボット』を読んでからというもの、ハルサムは星新一さんのとりこになりました。
ハルサムにとって初めてのショートショートの本です。
短い作品ばかりなのにどの作品もとてもおもしろいところに興味をひかれたようです。
たまにむずかしい作品もありますが、この『きまぐれロボット』に入っている作品は小学3年生のハルサムでも楽しく読めたようです。
それからというもの、囲碁の本を読むことが多かったハルサムが、星新一さんの本だけは毎日欠かさず読んでいます。
ハルサムがあまりに楽しそうに読んでいるので私もものすごく久しぶりに読んでみることにしました。実は私も子どもの頃、星新一さんの作品のとりこだったのです。
どの作品を読んでも、読み終わったあとに驚きやクスッとした笑いが必ず入っていてとても楽しかったことを思い出しました。
あのときの感覚が大人になった今でも感じられるのかと、不安な思いも抱きつつ、手に取ることにしたのです。
今回私が読んだのは『ねらわれた星』という本です。
この本は星新一ショートショートセレクションの1番目の本です。
この本には19篇のショートショートの作品が入っています。どの作品もオチがしっかりあり、時に楽しく、時に深く考えさせられます。
この表題作『ねらわれた星』は宇宙人がある惑星を襲おうと計画し、それを実行に移すお話です。最後のオチにはクスッとなってしまいました。いまだに星新一さんの作品を読んでも楽しめることを実感でき、なんとなく子供の時の感覚を取り戻したようです。
ただ、この作品集には子どもより大人に向けて書かれたような作品もありました。
例えば、『ボッコちゃん』という作品の舞台はバーです。バー自体子どもにはあまりピンとこないのではないでしょうか?どちらかというとサスペンスの要素が取り込まれ、大人の私にしてみるととても楽しい作品です。
また、『おーい、でてこい』という作品は今問題となっている環境問題をテーマにしています。まるで星新一さんが今の時代を予期していたかのような話の内容に驚かされました。核のゴミや産業廃棄物の処理問題をものの見事に皮肉をこめて描いています。
星新一さんは1997年に亡くなっています。そんな人がまるで現在を見て書いているかのような世界観に驚きしかありません。
かなり前に書かれた作品のはずなのに全く色あせていないのです。
本当にショートショートの神様の異名は伊達ではなかったと実感しました。
星新一さんの作品は子どもに考える力を与えてくれると思います。
ぜひ、お子さんと一緒に星新一さんの作品を楽しんでみてはいかがですか?